食事をコントロールするする詐欺のおっさんです。
昨夜もしっかりと飲みまくりお菓子を大量に流し込みました。
怖くて日課の体重計に乗ることもできない状態w
それではレポの続きです。
【31km~40km】1'03'14''
05'30''-05'47''-06'20''-07'32''-05'53''-06'14''-06'28''-08'48''-06'08''-05'20''
呼吸のリズムを変えてみたり腹筋の締め具合を変えてみたり。
フォームを変えてみたりスピードを変えてみたり。
いろいろと試してみますが何をやっても激痛が治まることはなく。
それでも前に進むことだけは続けようともがきながら進みます。
この辺りは悔しくて情けなくて痛くてあまり覚えておらず。
そして2回目の七竜峠の上りに入ります。
左を向けば海が広がっていますので本来なら気持ち良く進むところ。
ジョグでも精一杯なのにこの上りを進むことはかなり大変でした。
少し進んでは止まってを何度も繰り返して。
激痛に耐えて体を折り曲げて10km近くも進んでいましたので
精神的にも結構限界に近かったです。
過去ここまでの距離を我慢して動き続けた記憶はないですね。
さすがに無理かもと思いこの先のコースはどうなのか分からないけど
また七竜峠に来たってことは会場に近いってことは分かる。
このままスタート地点まで戻って終わりにしようかなと考えていました。
今回はサブ10などど言い続けていましたので
撃沈王ってだけでなくビックマウスの肩書までいただけます。
それより、皆の前で笑顔を作れるんだろうか、情けないな~なんて。
もう既に止める気持ちが勝ち始めていました。
ただただ、この激痛から解放して欲しい。
そんなことを考えながら38.3km地点の七竜峠展望台エイドに到着。
水分補給をしながら考える。
自分はここになにをしに来ているのだろうか。
ここで走るために今までなにをしてきたのだろうか。
たかだが超絶激痛。
絶叫して悶え苦しむくらいの超絶激痛。
泣いていますぐ止めたいだけの超絶激痛。
止める条件がめっちゃ揃ってるw
まぁでも、
止めるくらいならぶっ倒れるの覚悟で進んでみようかなと。
ただただ前に進むことだけに集中してみることに。
【41km~50km】57'29''
05'29''-05'57''-05'15''-05'51''-05'26''-05'27''-05'52''-6'45''-5'30''-5'33''
とにかく前に進むことだけに全力集中。
43.5km地点の浅茂川漁港エイドでも集中し続けられている感じ。
この状態を途切らせない自分の呼吸とリズムだけを感じて。
記憶では自分が走る地面の映像しか残っていません。
45kmで前夜車中泊したキャンプ場の前を通過しました。
その少し前から太陽が顔を出し始めており一気に気温が上昇。
予報では終日曇りだったのに、これまた厳しくなり始めてきました。
キャンプ場前でじゃがっちさん撮影。
47km前後で上りを走っていたと思います。
この時も自分の少し前の地面しか視界になかったのですが
あるランナーを抜いた瞬間に何か気になって振り返ると。
シュピさん?意味が分かりませんでしたね。
いるはずもないシュピさんが目の前にいるんですから。
とりあえず状況は分かりませんが「行きましょう!」と促しますが
お腹が全くもってダメだとのこと。
いつも笑顔でいてくれるシュピさんの顔が硬い。
それほどに調子が悪くなっておられたようです。
シュピさんが潰れることなんて想像すらできなかったので
こんな信じられないことが起こるんだと思いました。
次のエイドを過ぎると、またもや信号に引っかかったのですが
そこで先程に続いて信じられない光景を目にします。
トニさんが歩いています。
トニさんには失礼な言い方をしてしまいましたが
「トニボー!どうした!行こう!走ろ!」
僕が引っ張ってその間に回復してまた先に進めばいい。
本当にその時はそう思って強引に走らせてしまいました。
実際には無理をさせてしまったのではないかと反省しています。
この直ぐ後に半分の50kmを通過しました。
ここから先は距離がどんどん減って行くだけ。
でも、さっきトニさんに偉そうに言ったのに。
所々に痛みを感じ始め内臓も気持ち悪くなってきた。
集中が途切れだし現実の世界へカムバック。
ちょうど第二関門の弥栄庁舎53.9km地点でした。
もうこれ以上は同じように集中できないと思ったので
胃薬と痛み止めを服用して痛みのある部分に水をかけて冷やします。
エイドではキャップにたっぷりと水を染み込ませて
頭から被り水を何度もして顔を洗い少しでも熱を逃がす。
シューズ内に水が浸入して濡れてしまうけど仕方がない。
そして、エイドを出て直ぐの信号にまた引っかかる。
全ての信号に引っかかってると言っても過言ではない。
そんなわずかなことも雑念となり更に集中から遠ざける。
信号待ちをしている間に完全に集中力も切れて体力気力共に終了。
それでも38km地点から54km地点までの距離をよく走り抜いたと思います。
そして、ここからが本当の地獄の始まりでした。
【51km~60km】1'11'24''
06'35''-06'36''-05'42''-09'08''-05'50''-06'25''-07'38''-08'17''-07'43''-08'25''
1km毎のタイムを見れば一目瞭然。
止めたいし、体が痺れてるし、全身痛いし、とにかく身体中の全てが苦しい。
でも、まだ心のずっと奥では「走ろう、進みたい」の気持ちが残っている。
まともに走れないけど60kmまではサブ10圏内のタイムを出そうって。
その瞬間だけは走って通過しようと思った。
それが最終目標、その後は考えない。
60km地点 5時間59分06秒。
あれだけあった貯金が残りたったの54秒。
僅か数キロで貯金が全てなくなってしまった。
でも、今まで走ったウルトラで1番頑張って1番進んだ。
過去は超えた。
まだ僅かでも強くなっていると思った。
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