<レポ>第11回水都大阪ウルトラマラニック(大阪ウルトラ100km)

今までに水都・村岡・丹後でウルトラマラソンを走っていますが

毎回、水都のウルトラマラソン後のダメージが半端ないです。

ゴール直後から内臓のむかつきや激腹痛に全身の痛みと

冗談ではなく生きているのが精一杯な状態になってしまいます。

それほどに水都ウルトラは過酷なのでしょうかね。


大会のHPに結果と完走率が掲載されていたのですが

100kmの完走率は74.4%とのことでDNFの文字がたくさん表示されていました。

ざっと数えてみたところ100kmのエントリー人数(DNS含む)が約705人。

僕のタイムは40番目くらいだと思います。※多分

それではざっくりとレースレポをしておこうと思います。

まず何と言っても応援のありがたみが1番です。

特に僕みたいな甘えん坊のヘタレには応援がなければ

最後まで進むことも記録を更新することもできません。


レースに出てのエール交換ではなく、わざわざ現地にまで応援に来てくださる。

これって走っているランナーにとっては究極の贅沢なんじゃないでしょうか。


ドンちゃん、トニさん、のりちゃん、もりもり夫妻、フッキーさん、キャマさん。

リハビリから復活に向けて走るドンちゃん、緊張を解してくれてありがとう。

サブ10を目指すトニさん、サブ10は任せたのでマッチョパワーでサブ10してね。

何度も助けてもらってるのりちゃん、のり天使目指して必死で耐え続けました。

日頃からお世話になっているもりもり夫妻、ママの併走楽しかったです。

泉州でお知り合いになったフッキーさん、見つけてくれて嬉しかったです。

サプライズ登場のキャマさん、自宅からフル以上の距離を走って来てくださいました。


そしてレースをご一緒した皆さん本当にお疲れ様&ありがとうございました!

数えきれないくらいのエール交換はとても励みになり頑張ることができました。

ミックさんが単独でトップを独走する姿には次元の違う強さに感動しました。

スライドの度にタッチしてのエール交換が力強く感触がまだ残っています。


日陰皆無の河川敷2往復コース。往路の灼熱地獄。復路の強風地獄。

ベストを更新した人も、更新できなかった人も、リタイアした人も、

あの過酷なウルトラを走った全てのランナーが凄いと純粋に思える大会でした。


僕のレース内容は50kmまでは余裕を持って走れている感じはありましたが

60kmを超えた辺りから少し失速の区間が出始めて70kmから大きく失速しまして

75kmでサブ10のタイムからもれてしまい、そこから地獄の中を彷徨いました。

60km以降は、「この苦しみを味わいに来たんやろ?」「楽しめ」「大丈夫」と

自分を奮い立たせる気持ちがまだ何とか残っていたのですが

70km前後くらいからは徐々に気持ちが負け始め少し歩きが入り始めました。

一旦歩きが入り出すともう記録は狙えないですね。

貯金は一瞬で消えてしまいます。

70km~80kmが今回1番多く歩きが入った区間だと思います。


撃沈を経験した方だと分かっていただけるかもしれませんが

何のために走っているのかすら分からなくなり、ただ早く終わりたい、

もう2度と出ない、自分には無理、苦しい、痛い、もう嫌だ、

自分の弱さに嫌気がさし、高額なエントリー代を払ってまで何してんだかって。


80kmくらいからの距離から

キャマさんが待っててくださっていた87kmくらいまでの間が特に酷く

負の感情が大津波のように次から次へと押し寄せて心を蝕んでいました。

99%の負の感情、残りの1%が死に物狂いで抗い続ける状況。

結果としては、その1%を見失わなければ戦えるんだと思うことができました。

それがプライドなのか意地なのか、別の物なのか。

その1%は十人十色だと思いますが僕にとっての1%とは。

よく分かりませんが(笑)


今回はその1%から逃げずに糧にできたからこそ1度も止めようとは思わずに

前を向いて最後まで進み続けることができたんだと思っています。

最後の最後まで残っている力全部を出しきって走り続けることができました。

キャマさんにも頑張るって言ってしまいましたからね(笑)

今日、この時間、この瞬間は自分だけのもの。

誰にも邪魔はさせないし誰にも止める権利を渡さない。

人生、ある程度決まった時間しかないけれど

その貴重な時間の中でも

今だけは思うように好きにしてもいい許された時間。

自分の中で最高級に贅沢に使ってよい時間。

だったらどうするのか。

ただ、マラソンでゴールしたいだけじゃない。

全ての事に。

逃げないために。

今ここで乗り越えた自分をやり遂げた自分を

ほんの少しだけ前に居る自分を

見てみたいと思わないのか?

その先に何が待っているのか。

たったの1%だけど、その1%は残りの99%よりも遥かに大きく強く濃い。

もし、それにビビって進むことを諦めていたらきっと後悔していたと思う。

いや、それを正当化して今までと何も変わっちゃいなかった。

走り続けていればサブ10が手に入るとは思っていないけど。

まだ手に入るかもしれないチャンスは逃さなかったと思う。

サブ10との距離は広がらなかった。

相変わらず大袈裟な奴だと思われるかもしれないけれど。

ちょうど僕の現状が大きな変化が起こっている時期ってこともあって。

人生も同じような感じなのかもしれないと思った。

前進できたかどうかは今はまだ知る由はないが

後退しないように踏みとどまることができたことが今の僕には大きい。

走り始めてから、初めて、「ラン」と「日常」が繋がった。

レースでどんなに嘆いても絶対に逃げない「KATSU」は普段の日常の「僕」であり

今、目の前に立ちはだかっている大きな山から逃げずに立ち向かえるはずだ。

あの時に逃げ出さずにいたからこそ今があるんだと言える日が来るといいな。


大会レポではなくすいません(笑)


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