試走記事にも書いたように久し振りにトレイルのレースに出てきました。
距離的には32kmとショートレースになるのですが
【トレイルレース】というだけで完走できる自信がなくなってしまい
途中で潰れている姿、抜かれ続ける姿が頭の中をめぐり不安でいっぱいでした。
実際、何人もの選手に抜かれフラッシュバックする場面もありましたが
それでもなんとか諦めずに最後まで進み続けてくることができました。
これもひとえに応援してくださった皆様のおかげです<(_ _*)> アリガトォゴザイマス
【天気・気温】晴れ
出典:気象庁ホームページ
【コース】
【高低図】
累積上昇/下降高度 1986m/1894m(COROS APEX2Pro)
【結果】
タイム4時間55分38秒
部門順位 18位/170人中
総合順位 20位/207人中
疲れが抜けてくれない以外はいまのところ生活に大きく影響はないので
いつかぐっすりと寝れる時が来ればいいなって感じなのですが
せめてレース前日くらいはわずかでも寝たかったのが本音です笑
さて、3時半にシュピさんにお迎えに来ていただき車で現地へと向かいます。
5時半頃には受付も終え準備に入ったのですがエネルギーの補給がきつく
ミニパン1つしか口にすることができませんでした。
睡眠不足よりもレースに向けての不安や恐怖やらが強かったのかもしれません。
目に入る人全員が屈強で場違いな気がしてアウェイ感に潰されそうでした。
見なければいいのに、気がつけば周りの人たちばかりを目で追っている状態。
そんな時、1人のランナーさんと目が合いましてお久し振りのN路さんでした。
N路さんと言えば過去のレース記事などで何度かご紹介していますが
峨山道や山中温泉で抜きつ抜かれつを繰り返している女性ランナーさんです。
白山に登った時にも偶然に出会い一緒に山行を楽しみました。
参加者の中で唯一のお知り合いなのでスタート前にお会いできて良かったです。
スタート地点へ移動後は運営さんや市長さんなどの挨拶や説明などあり
全体撮影をしてからの号砲だったのですが緊張からあまり覚えていません。
シュピさんと前の方に並んでいたので混雑もなくスムーズにスタート。
最初はロードの上りを約8km進んでいきます。
前方にシュピさんの背中が見えていますが今回は自重して下がります。
ロードとはいえ斜度も徐々に上がっていき早速苦しくなっていきました。
全体でみると上位の位置になりますので歩き始める選手は皆無ですし
それなりのスピードで走り続けています。
この時点で走り続けていく選手の最後方くらいかな?と予想。
林道に入ってからは更にキツくなって全く余裕がありません。
早々に潰れるわけにもいかないので登山口では後ろを走っていた
ランナーさん2人に道を譲り先に行ってもらうことにしました。
山に入ると一気に斜度も上がりしばらく九十九折の急登が続いて
1人2人と道を譲りながらもなんとか歩行区間までは進み続けていきました。
歩行区間は約2kmあるので体力の回復に努めます。
歩行区間終了と同時に走り始め、下りで前方のランナーを抜くも
登りに入るとすぐに追いつかれ抜かれていきます。
頑張って登りに挑むも前方のランナーの背中は小さくなっていくばかり。
第2エイド(15.5km)手前にある超急斜面な下りでは少しでも近付きたいと
ロープを掴みながら出せる限りのスピードで滑り落ちていきました笑
第2エイドでは思っている以上に多くのランナーが集まっており
後方からもどんどん到着してくる感じなので急いでエイドを出発。
補給はバナナ1切れとオレンジ2切れにコーラ1杯半とソフトフラスク満タン。
ここからしばらくはロードの急な上りが続きます。
次の第3エイドまでは約9kmと長丁場になることや後方と少し離れていたので
無理をせず歩き多めで上っていくことにしましたが
いまから思えばスローペースでもいいので走るべきだったと反省です。
さて、中盤以降もアップダウンの激しいルートが続いていき
相変わらず登りになると追いつかれ置いていかれます。
疲労も大きくなり連続DNFした時の姿がフラッシュバックされ脚が止まりそうになります。
あくまでも完走が目標と何度も何度も言い聞かせて進みますが
自身の不甲斐なさに心が折れ始めてきました。
思い返せばこの時点でとっくに限界だったのだと思います。
ガラスのお腹なもんで限界を超えると必ずトイレ探しの旅となりますが
まだ中盤の時点で既にお腹が危険な状態になっていたので。
まぁでも、腹痛ってのは波があるので治まってくれると動くことはできます。
CP3を越えて第3エイドまではあと少し。
コーラだけを楽しみに1歩1歩耐えて進んでいっていたのですが
残念なことに第3エイドにはコーラがないことを思い出し
ショックのあまり肛門筋が緩んでヤバイところでしたw
そして第3エイドCP4(24.5km)に到着。
目の前にトイレがある時に限って腹痛は影を潜めるという嬉し悲しい状態。
ここを過ぎれば終盤となり、あと数回の登りを耐えることができれば下りに入ります。
走れる区間と下りを利用して徐々に前方のランナーに近付いていきます。
様子をみながら登りで抜けるときには先行し、
体力が残っているように見える場合は登り区間が終わるまで後ろにつきます。
そして下りが始まると同時にスピードを上げて全力で走り続けました。
第4エイドCP5(28km)の500m手前でスマホからLINE音が鳴ります。
シュピさんがゴールされた合図(5位)。
時刻を確認してシュピさんのタイムと順位を予想。
と、ここで初めて現時刻を確認したのですがこのまま飛ばせば5時間を切れる?
予定では5時間半でゴールできれば上出来だと思っていたので
驚くと同時にシュピさんとの差を少しでも埋めたいとの思いで更に加速。
前方の3人を一気に抜きますが下れども下れどもランナーが見えません。
残り2kmほどで1人見えてきたのでスピードを上げてなんとか抜くことができました。
終盤に入ってからは7人ほど?は順位を上げることができた感じです。
前方にランナーの姿が見えずとも5時間切りとシュピさんとの差を少なくするため
とにかく全力で飛ばし続けやっとのことでゴール直前のロードに出ました。
そして、ゴールテープを前にシュピさんの姿がないことを確認してほくそ笑む。
予想タイムより早いので油断してお風呂だなwって感じです笑
でも直接迎えてもらえなかったのは残念!
※運営スタッフさん撮影ゴール後のインタビューもスタッフさんとの会話も覚えていません。
ただただ苦しかっただけ。
そしていまから襲ってくるであろう激腹痛を計算して
呼吸を整えたあとは速やかに荷物受取やお風呂を済ませておきます。
お風呂を上がってシュピさんを見つけ近寄ると驚いていましたねw
まさか既にゴールしてお風呂も着替えも終えているとは思っていなかったようですw
この一瞬だけは苦しさと腹痛を忘れることができました。
ナタショウトレイルレースのおもてなしの凄いところは
ゴール後に地元食材を使用した食事のふるまいがあるんですね。
ジビエ肉、焼き鳥、鮎の塩焼き、梨、梅ジュース、おにぎりなどなど
驚くほどに豪華な食事が用意されていました。
前日まではゴール後に食べまくってくると家族に何度も話していたのですが
既にガラスのお腹が準備万端な状態で待機中でしたので一切口にできず。
唯一、シュピさんが梨ならと持ってきてくださった2切れが限界でした。
そしてこのあと、
スタート地点までの送迎バス内で激腹痛・吐き気・貧血状態となり
全身が痺れ、顔が冷たくなっていき意識朦朧となってしまったでありんす。
到着があと2分遅ければ倒れていたか脱糞していたか嘔吐していたかで
バス内をカオスな状況にしてしまうところでした。
道の駅のトイレに駆け込みしばし籠ってギリギリ事なきを得た感じです。
少し落ち着いたところで急いで家まで送っていただきました。
あぁ~シュピさんにはお疲れなのに毎度本当に申し訳ないです、、、
多分1人ではどこへも行けないのかもしれません。
体の限界を超えてそこまで追い込むことがいけないことも重々承知。
「これからは無理をせず景色の写真を撮ったりエイドを楽しんだりします。」
そんなことを話していたら、シュピさんが笑いながらきっぱりと一言。
「KATSUさんには絶対に無理w」
なんも言えねぇ~。
ってな感じでね、未だにシュピさんとの力の差は大きく全く及ばずでした。
そして、トレイルのレースに再挑戦して感じたことは、
【ただただきつくて苦しかった】
スタートからゴールまで1度も楽しいと思うことができませんでした。
(追記:言葉足らずの表現かなと気になったので。
単に力不足が原因なのできつくて苦しいのは当たり前ですね。)
※ナタショウトレイルランニングレースは最高の大会です。
今回のレースの結果次第ではまたトレイルの大会にエントリーと考えていましたが
やはり自分には厳しいので白紙だなと思ったのが正直な思いです。
そして数日経過した現在ですが、考えは大きく変わってはいませんが
最後の最後まで手を抜かず走りきってゴールしたことに関しては
自分で褒めてもいいのではと思っています。
悪夢の3連続DNFよりは前に進むことができたのかもしれません。
機会を作ってくれたシュピさんやナタショウトレイルレースには感謝しかありません。
ところでRUN+TRAILに載ってたんだけどw
※N路さんとkaiさんに教えていただきました♪
こ、これは、白紙を白紙にしようかしらねぇ~。。。
それではみなさん、Have a nice day!!
ナタショウトレイルランニングレース、完走おつかれさまでした。
返信削除トレイル復活ののろしといったところでしょうか。
今後の活躍を楽しみにしております。
山とはいえ真夏で最近の猛暑でのゴール。それだけでも価値があるかと思います。
私も色々あって眠れない人なので今回のブログを読んでちょっと親近感。
これからも応援してます!
じゃがっちさんありがとうございます!
削除あまりにもきつくて暑さも感じないくらいに必死になっていたような気もします(^^;
目標が完走だったので素直に喜んでおかないといけません笑
じゃがっちさんも寝れない病ですか・・・ホント辛いですよね。
あまりにも寝ることができないので処方された薬を飲んでみたのですが
副作用が酷くてレース2日前は倒れた感じになってしまいましたよ(ToT)
市販の睡眠導入剤では全く効果がないので諦めるしかないかもです笑
お互いぐっすり寝れる日がくることを楽しみにしましょう~!