レースについて書いていきたいと思います。
まず今年のコースですが昨年には含まれていなかった
三童子山(492)が復活して距離も2km増えて78kmとなりました。
上の高低図を見ると富士写ヶ岳や大日山に目が行きがちですが
何を隠そう最強は三童子山!これがあるとないとでは
全くもって別次元ではないでしょうか!?
と、今年初めて走った初心者一個人の感想です(笑)
僕的にキツかったのは
三童子山>富士写ヶ岳>鞍掛山>大日山の順番ですかね。
富士写ヶ岳は絶不調の真っ只中で地獄でしたが、
それよりも三童子山は格段上に感じました。
当日はシュピさんと相談の結果、
少し早目にスタート地点にて待機しておくことにしました。
最初に会えたのは峨山道トレイルで女子1位のN路さん!
峨山道トレイルでは後半ずっと一緒に進んでいまして
大いに助けられた存在の方です。
今回も中盤以降に何度も抜きつ抜かれつで競い合うことができました。
そして見事、女子上位で入賞されたようです♪
※ちなみに抜きつ抜かれつの結果は察してくださいw
次にやべっちさんとは無事に再会し一緒の位置からスタート。
そして、まさに今さっき起きたやろ!寝坊したやろ!と
焦りまくっているトニさんを発見しました(笑)
毎週ウルトラを走り続けているY田さんとクイーンは
残念ながらスタート地点では見つけることができず残念。
※クイーン(女子上位入賞)には56km辺りで追い付かれ
一瞬で置いて行かれました。水都に続き連続ですw
スタートして直ぐに異変に気が付きまして、
走っていても自分の体じゃないような感じです。
なにか体の芯の方まで力が入らなく気持ちも乗り切らない
何ともしっくりこない状態でした。
最初の水無山(350)と風谷峠(510)はなんとかクリアしたものの
症状は悪くなる一方。
10km弱の地点で既に100%に近い状態で
脹脛や太腿の筋肉がぱんぱんに張っています。
心肺も上がりっぱなしで力が入らず気持ちも低下。
次の富士写ケ岳(942)ではどうすることもできなくなり
あっという間に何人ものランナーに抜かれていきます。
そのまま何人かのお知り合いの方にも抜かれていくのですが
応援の声をいただいても元気が出ずに失速。
このままではスイーパーに追い付かれて
最後尾になってしまうんじゃないだろうかってくらいの勢いです。
富士写ケ岳が終わってからのロードに入ってからも
スロージョグが精一杯のままCP1に到着。
CP1からこの大会最大の大日山(1368)を目指すのですが
それまでのロードでも途中から走ることもできなくなってしまい
ただただゆっくりと歩くだけで限界。
この時点で頭痛・倦怠感・寒気があり、気持ちも折れ始め
リタイアを考えるようになりました。
でもせっかく石川県までやって来たのだから
せめて今までに登ったことのない大日山だけは
登っておこうと思いなおして下りきったCP2でリタイアしようと。
大日山でもひたすら抜かれていく作業の繰り返しです。
一体ここまでで何人のランナーに抜かれたのか、
本当にスイーパーが来るんじゃないかと何度も後ろを確認しました。
ところが大日山を1/3ほど登ったあたりでしょうか。
突然、全身がストーブでも当たっているかのように暑くなって
大量の汗をかいたんですね。
すると・・・あら、不思議。
今まで石のようにカチコチだった筋肉が
嘘のように柔らかく解れていて体も軽く気分もすっきり。
ナニコレ?
ひょっとして動けるんじゃない?
理由は分からないけど・・・
とりあえず、そこからぶっ飛ばしました!
今まで散々抜かれまくって溜まりに溜まったフラストレーションの大爆発。
視界に入るランナー全てを丸のみにしてやろうと全開で爆走しました。
30km地点からCP2の45kmまではごぼう抜きにしまして
その間は誰一人にも抜かれることなくCP2に到着。
ゴール後にシュピさんにそのことを報告しますと
「それ・・・熱があったんちゃいますか?」とのことでして。
確かに30kmまでの症状はそのものです。
前夜の冷房フルマックスの会場でやられたのかなw
それとも園児が遠足になると熱だすやつかなw
スタートしてから約45kmのCP2まではこんな感じで
序盤では全身黄色にコーディネイトされたおそらく年上の
イエローマンさんが瀕死の僕に「後半のゾーンに期待しよう」
「こういう時もあるから」「これも特訓」「いまは我慢我慢」などと
何度も声をかけてくださり優しく肩をたたいて励ましてくださいました。
どこのどなたかは全く存じ上げませんが本当にありがとうございました!
楽しみにしていた大日山はガスっていて何にも見えず。
大日山のピークからは小大日山を目指しながら下って行きますが
一気に下らず少し下っては登る、下っては登るを繰り返しながら
徐々に標高を下げる感じだったので図で見るよりも時間もかかり
体力も気力も使うこととなりました。
CP2までは爆走しましたので休息の意味も含め
素麺やコーラをいただき補給をしましたが
序盤ではここでリタイアするつもりでいましたので
復活をしていたからと言っても少し迷いがあったんですね。
ちょうどN路さんが近くにおられましたのでその事を話しますと
サポートの方が「残り30kmよ?あと30kmしか楽しめないよ?」と。
女性にそう言われると「そっか!あとたったの30kmですよね!」
なんて簡単に乗せられて進むことになっちゃいました(笑)
まぁここから先が本当の山中温泉トレイルで地獄でしたよ。
51km地点のCP3も問題なくクリアしまして三童子山と対峙することに!
図で見ると登りさえ頑張ればしばらくは尾根道を進むだけじゃないの?
ってな感じですがその考えで進むと確実に地獄を見ることになりますw
急登をクリアしたと思った直後から続く
ギザギザの尾根は激登りと激下りの繰り返し。
しかも、いつまで経っても終わることがない。
呆れるくらいに。ガチでもう笑うしかなかったです。
「マジか・・・三童子、マジか・・・」と何度つぶやいたことでしょう(笑)
耐えて耐えてやっと下りに入ったと思ったら強烈な激下り!
激しい段差に凸凹のプラ階段!ぐちょぐちょの天然滑り台!
残っている体力の全てをこの下りで奪われてしまうと言っても
過言ではないくらいに無茶苦茶な下りでしたね。
その次の鞍掛山(478)も負けず劣らずヤバイかったですね。
ここまで長時間かけてズタボロになった状態での
478m激急登は一筋縄ではいきません。
登るにつれてますます激しくなり足元も岩です。
事前調査で「ここがひゃっほいどころ」との情報は得ておりましたので
形振り構わず両手を使ったり、横に張られているロープを利用しながら
必死に登り続けていきました。
最終エイドの手前で道路を横断することになるのですが
タイミング悪く次から次へと車が来て中々渡らせてもらえず!
向こうにあるエイドのスタッフさんも応援のタイミングがとれず困り顔(笑)
最終エイドからは残り7kmほどですがまだひと山越えなければいけません。
しばらくロードや砂利道を走り山へと入っていきます。
最初はロープを張ってあるくらいの登り。
この辺りになると脳裏に1つのことがよぎり始めるんですね。
なるべく考えないようにするもどうしても気になってしまうので
苦しくても自然とペースも上がり始めます。
そして
登りで前方のランナーを捕らえて更に加速するも遂に来た!
「ピンコ~ン♪」
ライン通知の音!
「今回もやられた~!」シュピさんゴーーーーール(笑)
ちきしょ~こうなったらギリでも14時間切りを!!!
ヘロヘロのズタボロだけど頑張って山を越えて最後のロードに入る。
前方のランナーを抜くも80Kなのか30Kなのか確認する余裕もない。
そして前日にシュピさんと散策した川床へ下りる少し手前で
スタッフの方が「残り2km!」と。
時計を見ると14時間まで残り約6分ほど。
元気100%の状態でも全くもって不可能な時間なのだが
正確に残り2kmとは限らないのでまだ諦めない!
階段を下りながら沿道で応援してくださっている方から
「残り1km!」との声援を受ける。
「1km?」30mほど手前で残り2kmと聞いたがw
でも残り1kmなら何とか行けるかも!
苔むして濡れている川床を全力で走りつつ時計と睨めっこ。
しかし、前日に通っているだけに残り1kmが間違いだということも
本当は理解しているんだけどね(笑)
でも・・・でも・・・
「くそっ!くそっ!くそ~~~!!!」
そして無情にも残り900m程ほどの地点で14:00:00の表示を確認。
無理だった。
もう、あと僅かだったのに。
力が抜けて、そのまま歩きそうになった。
・・・・・・・・・・・・・。
って、まだ諦めてねぇぇぇ~~~!!!
こうなったら5分切りじゃぁぁぁ!!!
再度力を込めて出せる全力でゴールを目指す。
スタッフの方や沿道で応援してくださる方に会う度に
「ゴールは?」「ゴールは?」と聞き続けながら走る。
やっとのことで前方に警備員が見えてゴールゲートを捕えた!
それと同時に無情にも14:05:00の表示も確認した。
目標にしても目標にしても目の前で逃げて行ってしまう。
さすがに力が抜けてスピードが緩んでしまった。
なんやっちゅうねん。
くそ・・・
・・・・・・・・・・・・・。
って、まだ諦めてねぇぇぇ~~~!!!
こうなったら5分台でゴールじゃぁぁぁ!!!
14時間05分41秒でゴーーール。
目標どおりだぜ!
5分42秒の差はとてつもなく大きいです。
それを踏ん張り切れなかったってことは弱いってこと。
来年は・・・どうしようかな(笑)
<結果・概要・レポ1>2019 OSJ山中温泉トレイルレース
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