＜結果＞OSJ ONTAKE100 2022

まず結果ですが

1stステージ約54kmをループしたところで

リタイアとなり先月に続き連続でのDNFとなりました。

前回今回と長い距離のトレイルレースにでて

いまの自分の力では20kmまでが限界のようです。

25kmからは全く力が入らない状態となり

頭痛、眩暈、腹痛、吐き気との戦いでした。

真っ直ぐ歩くことすらできず、なんとか前進するのみ。

補給もほとんど摂ることができず水分で凌ぎました。

今回、100km部門だけでも1000人以上いましたので

それは見事なまでに何百人に抜かれ続けました。

約47kmくらいまでの22km程はそのような状態ですので

たくさん考える時間がありました。

距離が進むにつれて抜いていくランナーさんたちも

疲労の色が濃くなりペースも落ちていきます。

それでもみなさんの眼は2ndステージを見ていました。

過ぎ去っていく人たちを見ていると

なぜに自分はここにいるのか

場違い過ぎではないか

驕り、慢心、勘違い、実力不足

僕の眼には先が映っていませんでした。

潮時かなと思いました。

残り10kmをきった約45kmあたりからは

せめて残りくらいはジョグで進もうと走っていると

47km程でマイルの先頭ランナーが追いついてきて

後方から声をかけてきました。

振り返るとパイセン。

単独でトップを飛ばしているようです。

パイセンの顔を見た瞬間、今回のレース中、

はじめてリラックスして笑顔がでました。

嘘のように身体が軽くなりスピードが上がります。

せめて最後は。

残っている力全てを出しきり会場まで一緒に進みました。

デポバッグを受け取りパイセンとは離れた場所へ行きます。

そしてパイセンが支度を終え、マイル最後の3回目のループ

2ndステージへ向かう背中を見送りチップを返却。

ここからまだ厳しい戦いの中へ向かうパイセンに

リタイアをしている姿を見せるわけにはいきません。

以前までなら

何人に抜かれようとも、何度潰れようとも、

「いまにみてろ。復活して全員抜き返してやる」

そんな闘志を持ち続けていました。

僕の足元には底の見えない1本のラインがあります。

危険なラインです。

いままではそれを跨ぐことが何事にも勝り

楽しく刺激的で後先を考えず今日この場で体がどうなってしまってもいい

ただただそのラインを超えてその先で得うる刺激だけを求めていました。

この日も1stステージを終えて会場へ戻った時に

足元には底の見えない1本のラインが見えました。

そこを超えればボロボロになってもまたあの刺激を味わえる。

日常生活では味わえない、全てを忘れて己の世界だけに入れる。

何度も何度も超えようとしたんです。

スタッフの元に歩んでは引き返しを繰り返し。

デポバッグを開けては締めてを繰り返し。

でも、結局超えることはできませんでした。

家のこと仕事のこと翌日のことが脳裏に浮かび

リタイアしか選択肢はなかったです。

事実、帰宅してみれば2日も休んでいたので

山積された仕事があり夜までかかりました。

父親の体も調子が良くない感じでしたので

なおのこと帰宅しておいて良かったと思います。

本日も疲労が少なく普通に仕事ができているので

滞ることなく1日が進んでいます。

いま、この流れに逆らえません。

それにこの2レースで実力不足も認めることができました。

リタイア後、たくさんの連絡をいただきました。

励ましや応援のお言葉から、刺激や力をもらったなど

恐れ多いお言葉もありました。ありがとうございます。

その中で最後に「でも楽しんでや」とありました。

嫁にその話をしますと、

「ここずっと苦痛に歪んだ顔して走ってるんじゃない？

笑顔で楽しんで走ってる？」と返答されました。

なにも言えませんでした。

一区切りつける時なのかもしれません。

あくまで

トレイルレースの長い距離ですが。

まだ他の目標があります。

体が回復したらスピード練習を再開します。

走り続ける限り挑戦は終わりません。

結果報告は嘆きの暗いものとなりましたが

次回は会場に着くまでの観光の様子や

久し振りに再会したみなさんとの様子を

明るく楽しく日記にしておきたいと思います。

応援いただいたみなさん

ありがとうございました<(_ _*)> ｱﾘｶﾞﾄｫ

追記

ワンコさんへ　諦めない気持ち、楽しむこと、

負けグセをつけないなど誓い合ったにも関わらず

早々に離脱しちゃいました。

もりもりさんへ　マイルのスタート時に

完走を約束と何度も言ってくださっていたのに

簡単に破っちゃいました。

レース中に何度もお2人との約束を思い出し

踏ん張ろうと頑張ってみたのですが。

本当に申し訳ないです。