<レポ1>比叡山International Trail Run2019

比叡山International Trail Runが開催される5月は

仕事の繁忙期にあたるためにどうしても走れない時期があり

以前より挑戦してみたい大会の1つではあったのですが

僕には一生縁のない大会かもしれないと思っていました。


ところが今年の開催日は例年よりも遅い時期とのこと。

もし来年からまた元の開催日程となれば

きっと後悔し続けるだろうと思いエントリーしたわけですが

今月の初めにMKさんに試走へ連れていただいた時には

とんでもない大会にエントリーしてしまったんではないだろうか?と

反対の意味で後悔しそうになるほどの厳しいコースでした。

※試走タイム:10時間19分52秒


当日は朝5時半にシュピさんのお迎えで比叡山へと向かいました。

早い時間に到着できたこともありましたので

受付も直ぐに終えることができ更衣室もガラガラの状態でした。


ところが、時間の経過と共に更衣室へ入って来るのは

屈強なトレイルランナーばかり。

身に纏っている雰囲気が僕なんかとは異質のものでした。

シュピさんも同じように感じておられたようで

二人してそそくさと外へ向かうこととなりました。


ところが外にいたのは屈強なゴールドゼッケンを付けた猛者たち。

周りを見ても僕のように怯えている人はなく1番ヘタレに見えてしまう。

アウェー感が半端なくて建物の隅っこで時間が過ぎるのを待ちました。


しばらくしてMKさんが到着されH川さん、くぼやんという

顔見知りのメンバーも集まり少し気持ちも和らぐことができました。


他には酒猿さんやラーメンゑびす屋のやっちんさん、

久し振りに会うことができたひろしげさんたちと挨拶を交わしますが

既に日陰にいないと暑さで体力が奪われてしまいそうな感じでした。

まずは50kmの第1ウェーブの前にマイル(80km)がスタートをします。

その10分後に第1ウェーブのスタート。

鏑木さんが先頭を走りアップ的なスピードで走り始めるわけですが

トレイルに入ってからの渋滞を避けるためにポジション争いが始まります。

ここで出遅れてしまうと思うように走ることができません。


最初に今大会の最高地点である大比叡を目指すことになります。

スタート直後からロードの上り坂をしばらく進み

その後にちょっと階段があってからトレイル区間に入るわけですが、

いきなりの急登のため一気に心肺が上がり結構キツイ。

なんとか耐えて進みまして、走る集団の最後尾辺りをキープしました。

もうこの時点でかなりの発汗量です。

1kmちょっとで大比叡に到着し下りに入りますが

スタート直後なことと道幅も広くないので流れにまかせてリラックス。

そのままボケ谷の約7kmまでは下り基調となります。


登りに入る少し手前ぐらいでしょうか。

早速1人のランナーが川で水浴びをしている姿が見えました。

横を通り過ぎるランナーたちが次々にその様子を見ています。

確かにこの時点で既に誰もが汗だくで身体中が熱っている状況ですが

それにしても、早い水浴びだなと思っていますと。


あれ?この光景どこかで見たことがあるような。

水浴びランナーの後姿に親近感を覚えます。


あっ・・・シュピさん!

まさかの身内(笑)

思わず立ち止まって声を掛けましたよ。


さっぱり爽快な顔をしたシュピさんを見ていると我慢できなくなり

思わず横に流れる小川の水を被る自分がそこにいましたね。

ちなみにレース中にシュピさんの姿を見たのはこれが最後となりました。


また後で記述しますがこの後にもう1度会っているとのこと。


ついでに書いてしまいますと、シュピさんの壁は高く厚かったです。

僕ではまだまだその背中を見ることすらできないレベルでした。


話をレースに戻しまして、

第1エイドのロテルド比叡前(約10km地点)を目指して登りに入ります。

試走の時はこの登りでヘロヘロになっていましたがまだ大丈夫。

でも登りが苦手な僕にとっては踏ん張らないと一瞬で遅れ始めます。

後ろにランナーが迫ってくれば意地を張らずに道を譲ることにしました。

その度に、下りに入れば絶対に追い付けるからと自分に言い聞かせて

マイペースで進み続けていきます。


途中でY子さんからのサポートでオロナミンCをもらいました。

スタート前にH川さんからY子さんへ連絡をしていただき

僕の分も購入してくれていたようでパワー注入できました。


山の中から出た所にある第1エイドのロテルド比叡前は灼熱地獄。

何度も何度も被り水をしてしっかりと水分補給をします。

この時点で既にふらふらになってしまっているランナーも見かけました。

補給はバナナにオレンジに梅干。

水都ウルトラの時に試して問題なかった物を摂取するように心がけました。


エイドを出発しまして少し下りを進んでいきますが、

この途中で距離を確認すると計測が停止していることに気が付きました。

ここ最近トレイルでは毎回起こる現象なので疑問だったのですが。

まだこの時点では理由が分からずでしたので、

またか!って感じで気分が萎えてしまいました。

※この後も2度程、計測が停止しており判明したのが、

グローブのベルクロ部分がボタンに当たって停止していたようです。

明王堂を過ぎてからは一気に坂本まで下って行くことになります。

それまでは数人で固まって走る感じだったのですが

下りに入る直前に僕が先頭に立ちましたので一気に加速しました。


ここでスピードアップした理由は

後続のランナーを引き離すためでも時間を短縮するためでもありません。

レース前から決めていたことなのですが、この坂本までの長い下りで

一気にシュピさんとの差を縮めて追い付き追い抜くつもりでした。

2人の実力差をご存知なら「なんと生意気な!」と思われるかと思います。

でも、もし僕がシュピさんに追い付き追い抜くチャンスがあるのなら

まだ体力の残っている前半のこの下りしかないと思っていました。


なので、この後の1番苦手とする

坂本からケーブル延暦寺への登りのことは後回し。

潰れたら潰れた時に考えたらいいと、

それほどの気持ちでペースアップをしました。


が、想像していたようには全く走ることができず。

更に焦りから何度も躓き始めましたので

これは危険だと思いスピードを緩めてしまいました。


その後、しばらくは単独で走っていましたが

後続のランナーにあっさりと追い付かれ追い抜かれ。

シュピさんの背中を一瞬でも見るどころか逆に順位を落として

坂本のロードに到着することとなりました。

試走の時より慎重に走り、ペースも抑えていたつもりですが

気持ちが高揚して分からなくなっていただけで

既にオーバーペースで疲労が出始めていたようですね。


それだけの体力・筋力・走力ってことだと思います。

それでも試してみたかったんですよ(笑)


次はいよいよ僕が1番苦手とする

坂本~もたて山~ケーブル延暦寺の登りに入ります。


今までにも何度か登って来ましたが見事に全敗!完全敗北!

毎度毎度、心を折られ、泣かされ、ズタボロにされてきた場所。


ここで精魂尽き果ててしまったら前半でのリヤイアも充分にあり得ます。


<概要・結果>比叡山International Trail Run2019


<レポ2>比叡山International Trail Run2019




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