<結果・詳細レポ>ロケットマラソン2020大阪大会

この記事は ロケットマラソン2020のレポとなります。 
概要などについてはこちらをご覧ください。

これまでにたくさんのフルマラソンを走りましたが

今回挑戦するにあたって初心に返り

肉体のトレーニングだけではなく

知識の方も固定観念を捨てて

新たに取り入れてみようと思いました。


何年も前ならば本屋さんに出向き

色々と探さないといけませんでしたが

今や「YouTube」を見れば莫大な量の

情報を簡単に手にすることができます。


きっとみなさんも誰かしらの

動画を見ておられることでしょう。


今回僕が知識を更新し

補強トレーニングなどの参考にさせていただいた

チャンネルの1つがアミノサウルスの嵜本晃次さんが

運営されている「SAKI RUN サキラン」です。


会場の河川敷手前の土手を上がる所で

前方に目立つ金髪の男前ランナーが目に入りました。

1人で歩いておられる様子を見ながら

あ~嵜本さんみたいだな~なんて思っておりました。


いやぁ~普通に本物でした(笑)


堤防に上がる時には真横の位置に。

ドキドキで声をかけてみますと

笑顔で会話していただき写真まで撮ってもらえました!

動画でカフェインについてお話しされていたので

僕も今回は朝からカフェインを投入していることを話すと

「大迫選手もね~」と会話は続くもんですから

完全に舞い上がった状態での会場入りとなったわけですが

嵜本さんとはまだこの後にもサプライズがあったんです。

それは後程。


と、まぁ、

この時点ではウキウキになっていますが

実際ここまでの電車内では吐き気や腹痛との闘いがあったり

手先が冷たく痺れDNS寸前の緊張しまくっていたヘタレです。

家では緊張度★1つだったのに道中では★無限でしたよ。


プレッシャーに耐え切れずに

淀屋橋ではトイレに駆け込みました。

しばし冷汗との闘いをしておりました。


さて、青空の下、お着替えをしていると

早々にシュピさんが現地に来てくださり

そこからは安心して準備を進めることができました。

その後、

あっちゃんやT中さんにN津さん、

千里ランランクラブのみなさん、

酒猿組のゆっきーさんと合流し

気分も徐々に良い感じで高揚していきます。

高揚し過ぎて大事な大事なトイレのことを

すっかりと忘れてしまったバカ野郎ですけどね。


あっという間に時間も迫ってきまして

スタート地点に向かう途中に

「!!!!!おしっこ!!!」


時 既に 遅し


えぇ、3時間も我慢しましたわよ(笑)

今回、コロナ対策としまして

整列するランナーの間隔は広めに確保されました。


ゼッケン順にA・B・Cが第1ウェーブ。

その後に第2~6ウェーブまで

5分おきにスタートしていきます。


僕はCの2列目に位置取りましたので

スタート地点からは少し離れていますが

この大会はネットタイムのみの計測なので

特に気にすることもありませんでしたね。

徐々に緊張感が高まり

周りの空気が張りつめていく。

久し振りの感覚です。

やっとこの場に戻れた。

準備は万端。

やれるイメージしかない。


号砲が鳴っても

スタート地点まではゆっくりがルール。

周りのランナーも間隔を保ちながら

ゆっくりと進んでいます。


そして


スタート地点を越えると同時に。


一気に加速!


一瞬にして世界が変わる。


目の前どころか

脳内も真っ白になる瞬間。


最高だわ。


1km~5km

4'02-4'07-4'05-4'09-4'05

飛ばし過ぎないように慎重に。

後方から凄い勢いで抜かれるが気にしない。

自身の設定は4'08をベースにすること。

近いペースで走る3人程に混じる。


雲がなく日差しはあるが風は強くはない。

周りには既に汗だくとなり

頭から水を被るランナーも見られるが全く問題なし。

約5.2km地点で折り返しスタート地点へ戻る。


6km~10km

4'06-4'05-4'06-4'05-4'04

気持ち速いペースになってはいるが

特に苦しくもなく無理もないので

単独になるよりは良いと判断して

現状のペースをキープ。


サブスリーの目安タイムを5km毎に

記したものを時計に貼りつけていたが

忘れるほどに集中していた。

履歴を見ると10km通過が40分58秒ほど。

問題なく楽に走れている。


スタート地点に戻り

シュピさんに手を振り2周目に入る。


11km~15km

4'04-4'06-4'07-4'04-4'06

無理なくたんたんと走り続けてはいるが

微妙に差し込みの気配がみられる。

もし出てしまえばそこで終了。

体をリラックスさせ呼吸を整え調整する。

エイドの度に必ず1口か2口は水分を含む。


1周目は水のみ。

2周目からはスポドリと水を交互に。

ただスポドリはベタつくのが嫌なので

速攻で水も取って手を洗うため忙しい。

神経質か!もっと大胆に大雑把にしろと思う。


16km~20km

4'05-4'08-4'04-4'06-4'04

差し込みの気配が消えないので

17km程で薬を服用するも微妙に消えない。

それ以外は呼吸も落ち着き

脚も問題なく動いている感じ。


周りで同じペースを刻んでいたランナーは

いつの間にか減っており

この時点では前に1人残っているだけだったと思う。

レース中に後方を確認することはなかったので

自分より後ろに関しては一切分からないが。


21km~25km

4'10-4'12-4'02-4'07-4'07

2回目のスタート地点へ戻ったところが

だいたいハーフの距離だったと思う。

タイムは1時間26分40秒台くらいかな。

なのでサブスリーペースよりは約3分ほど

速いペースだが上限の想定内ではある。


シュピさんの応援を受け3周目に突入。

前を走っているランナーさんのペースが

少し落ちてきたので前に出るが

根本的な走力が違ったのだろう

ほどなくして再度入れ替わることとなる。


差し込みの気配は変わらず。

いや、強くなる可能性が出てきたので

掟破りだが2個目の薬を放り込む。

以後気配は消えてくれた。


しかしここでまた別の問題が。

左足首に擦れによる痛みを感じる。


26km~30km

4'05-4'10-4'07-4'12-4'13

26kmを超えて少しすると折り返し地点。

この辺りからわずかずつ疲労が顔を出し始める。

前のランナーとは徐々に離れ差が出てくる。

ほんの数秒踏ん張れないだけで大きな差に。


ここから風が強くなり始め、しかも単独走。

かなり精神を持っていかれることとなった。


そして右足親指の違和感も強く感じ始める。

トレイルで何度も経験している違和感。

(あぁ・・・爪、持って行かれたな~。

ええよ。ええよ。

爪ぐらいなんぼでもやるよ。

走ることを止めないのであれば。)

と覚悟を決めて無視することに。


ここで設定ペースを4'15に切り替える。

予定よりは少し早いが仕方がない。


確か27km過ぎだったと思う。

後ろから迫って来た30kmランナーの

PPさんに声をかけていただいた。

たくさんお話ししようと思ったけど

頭の中で考えていることが

上手く言葉となって出て来ない。

でも少しの間、併走していただき

焦りが減ってこの後の粘りに繋がる。


31km~35km

4'17-4'21-4'11-4'14-4'18

31kmを過ぎて3度目のスタート地点へと戻る。

シュピさんを見つけるも笑顔は出ない。

多分弱音を吐いていたと思う。

だけど、あと1周。

次にここへ戻って来る時はフィニッシュの時。

止めたい心を殴りつけラストの4周目に入った。


周りに目をやれば

道端で蹲るランナー。

草むらで四つん這いのランナー。

脚を攣って悶絶するランナー。

ふらふらと蛇行して歩くランナー。


一瞬でも心が負ければ僕も同じ。

(隙を見せるな。耐えろ。

耐えろ耐えろ。)

呪文のように繰り返す。


36km~40km

4'18-4'23-4'30-4'33-4'29

37km弱で最後の折り返し。

折り返した瞬間、またもや強い向かい風。

もう抵抗する力は殆ど残っていない。

普段、キロ4分半はとても速く感じるが

本番ではスロージョグのようにもがく。


右の脹脛がパンパンになっている。

それは次第にハムに移動し次に左脚へ。

両脚が痺れてきて感覚が鈍い。

顎が上がり斜め上を向いていることが分かる。

スピードは出ずともフォームを意識。

わずかだが楽になる。


でも、苦しさが音となり口から漏れる。

キロ5分で走っても100%サブスリー。

なのに、なぜジョグに変えないのか。

もう逃げても大丈夫なんじゃね?


弱い自分が嫌。

自信のない自分が嫌。

1秒でも先の世界へ行けば

何かが少しでも変わるかも。

知らない世界があるのかも。


だから、まだ止まれない。


41km~42.195km

4'31-4'27+α

残りたったの2km。

とてつもなく長い2km。


サブスリーが確実なのに

安心感も達成感も

一切湧いてこなかった。

苦しさに耐えることが精一杯だった。


ゴールゲートが見えて

MCの方が僕のことを喋っている。

それが分かった瞬間

無意識に全力で走り出し

渾身のガッツポーズで走り抜けていた。

そして時計を止めたと同時に

両脚の感覚がないことに気付く。

(ヤバイ!)

ここで脚を止めたらぶっ倒れると思い

そのままチップ回収のテーブルまで走り抜け

テーブルにしがみついた。


自分でチップを外すことすらできない。

心配してくれるスタッフの女の子。

「外しますよ」と声を掛けてくれるので

女の子にまかせ甘えることにした。

※って作戦だから。

すると目の前に嵜本さん!

走り終えた直後なので勢いそのまま

再度会話に持ち込むことにした!


サブスリーできたことを報告すると

満面の笑顔で祝福してくださり

またまた一緒に撮影までしていただけた。

もぅマジで男前過ぎるだろ!

写真もブログに載せていいと仰ってくださった。



嵜本さんにお礼を言って

シュピさんと2人になる。

と・・・

安心感から一気に崩れ落ちた。

しばらく動けそうにない(笑)

少し横になって起き上がると

ちょうどあっちゃんがゴール。

今回は周回コースだったので

スライド区間であっちゃんや、T中さん、N津さんや、

PPさんとのエール交換は本当に力となった。


それ以外にも周回する度にシュピさん、

ゆっきーさん、千里ランランクラブの方たちの応援が

1歩を踏み出させてくれた。


これがなければ下を向き

走ることを止めてしまっていたかもしれない。


レース後はシュピさんの運転で

もりもりさん宅へと移動して

お祝いの乾杯をしてもらった!

頑張って良かったな~って。

こうしてお祝いをしてもらえるなんて

経験のないことだから嬉しかった。


他にも電話やLINEやSNSで

たくさんのお祝いの言葉をいただけた。

これまでの人生で1番多いことは間違いない。


みなさん、

本当にありがとうございました!

<(_ _*)> アリガトォ


最後に、

3時間までにゴールすることができたら

何か変わるのかと思ってたけど。

更に弱さを垣間見たって感じで

克服するにはまだまだ遠いんだなって。


ってか全く自信なんて持てていません。

仕方がないのでもう少し頑張ります。


以上

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