近江カルスト霊仙山-周回ルート+おまけ

今回の目的はYUKIちゃんにカレンフェルトの景色を堪能してもらい

山の素晴らしさを知ってもらうために計画をしております。

前回の記事でも書いたように日々読書漬けとなっておりますが

ジャンルは様々で、仏教関係や平安時代のものなどもあります。


平安時代の前期、遣唐使に選ばれた1人に霊仙という僧がいました。

この僧は日本で唯一の三蔵法師であり

遣唐使の同期には空海、最澄、橘逸勢などがいます。


三蔵法師と聞けば、僕と同世代の方なら夏目雅子が浮かぶでしょうか。

TVドラマの西遊記に出てくる美人な玄奘三蔵(リアルはおっさん)ですね。

玄奘三蔵は何人もいる三蔵法師の1人となります。


で、話が長くなる前に簡単に説明すると

霊仙は唐ですんごい経典の翻訳とかして三蔵法師の名を与えられて

皇帝の寵愛も受けてめっちゃ凄い秘法まで教えてもらったりするんだけど

霊仙が帰国してしまうと秘伝が国外に持ち出されることに気づいちゃった皇帝は

日本に帰国することを禁じてしまうわけ。

で、結局そのまま日本に帰ることなく、なんやかんやあって毒殺されてしまう。

ってな感じ。


ある本を読んでいる時に霊仙と出会い、いろいろと調べていると

出身が滋賀県醒ヶ井ではなかろうかという説(徳島県説もあり)があり

醒ヶ井には像が立っていたり記念堂があることを知りました。


以前、霊仙山を訪れた時に記念堂の近くを通っているのですが

その頃は全く知らない存在であったために看板さえも気がつかず。

これは誰かを犠牲にして見に行かなければ!(1人では行けないw)

となっていたところにYUKIとシュピさんの空き日が重なったのを好都合と

急遽計画を立て欲望を満たすことに成功したわけでありんす笑

※冒頭の一文を再読願います↓
今回の目的はYUKIちゃんにカレンフェルトの景色を堪能してもらい
山の素晴らしさを知ってもらうために計画をしております。


2024年4月28日(日)

【メンバー】YUKI/シュピーレン陸上部/KATSU

【天候】晴れ

【ルート】

落合集落P-今畑登山口-笹峠-霊仙山最高点1094-

霊仙山1083-経塚山1040-避難小屋-阿弥陀ヶ峰876-

霊仙三蔵供養塔-阿弥陀ヶ峰876-谷山992-避難小屋-

霊仙神社-汗ふき峠-落合集落P

【距離】19.12km(COROS二周波オン)

【時間】7時間24分58秒(全ての行動含む)

【累積上昇/下降高度】1571m/1568m(COROS)


上記でも述べたように醒ヶ井には像や記念堂があるのですが

マニアック過ぎるのと全てを周るとそれなりに距離が増えてしまうので

下手をすればYUKIが霊仙三蔵の元に召されてしまうかもしれません笑

さすがにそれだけは避けなければと目的を1つに絞ることにしました。


それは、阿弥陀ヶ峰にある供養塔を見にいくこと。

周回ルートの途中からはピストンとなりますが山が増えることになり

距離と標高が稼げる上に欲望も満たせる一石三鳥となります!


落合集落の駐車場が早い時間帯に満車となる可能性があるため

早朝4時半よりシュピさんがお迎えに来てくださることになりました。

現地に着くまでの車中では予想もしなかった裏目的を告げられ

霊仙三蔵や遣唐使などの全く興味のない話しに付き合わせられる2人。

まぁでも、話しができるだけで僕には幸せなひと時なんですね笑

さて、予定通り6時頃に現地に到着したわけですが

早朝にもかかわらず1台分の僅かなスペースが残っていただけでした。

その後も続々と車が入ってくる状態だったので利用する方は要注意ですよ。


それでは!霊仙三蔵を感じる旅へカレンフェルト目指して出発!


と、2人のウォッチがGPSを捕捉しているにもかかわらず

COROSがなかなか捕捉してくれません。

まだ肌寒いなか、待ってもらうわけにはいきませんので

慌てて二周波オンに設定してみると捕捉してくれた感じ?になったので

そのままスタートすることにしましたがちょっと誤差が大きい?

※COROS19.12km/YAMAP18.1km/fenix18.15km


GPSのことは一瞬で忘れ登山口へ向かうと

大型連休がスタートした日曜日ということもあり

列を成して続々とハイカーさんが足を踏み入れていきます。

しばらく急な登りが続きますがYUKIには少し頑張ってもらい

広い場所に出てからマイペースで進んでいくことにしました。


途中、マムシグサを見つけたと思っていましたが

どうやらウラシマソウという花らしいです。

違いはマムシグサは長く伸びた茎の先に花がつき、

ウラシマソウは地表近くで花を咲かせるようです。

どちらも毒草なので口に含むことはもちろんダメですが

シュウ酸カルシウムは皮膚に付着するだけで痛みが生じますので

決して触れないようにしてくださいね。

大昔にシュウ酸カルシウムを含む観葉植物を新撰組の刀(フィギュア)で

切り刻んで遊んでいた娘が大変なことになっていました笑


朝早い時間帯の晴れた山ほど気持ちが良い場所はありません。

そして早速現れたカレンフェルト!

写真を撮るために一足先に登り振り返ると見事絶景!

はるか後方にはたくさんの登山客が続々と登って来られています。

スタートと同時に頑張って登ってもらった甲斐がありましたね。


結構な傾斜ですが興奮しているのでどんどん登ります。

今までに登った山とは全く違うタイプの山を堪能してもらいましょう!

霊仙山に登るならば絶対にこのルートがおすすめ!


YUKIに喜んでもらいたくて連れてきましたが

そんなことは忘れて自身が大興奮して喜んでしまいましたw

でも最高の景色の中を進む姿を撮ることは忘れていませんよ。

恐竜の足を発見!本物の骨のようですね♪

シュピさんは恐竜の足じゃなくて、、、鳥?鳩だったかな?

なにか全く別のものを言っていたのが面白かったです笑


霊仙山最高点1098m

最高点にある石の上に乗って

更に高い場所にいることをアピールしていますw



この時点では天気も最高で風がとても心地良かったです。

この時点ではですが笑

さて、次は霊仙山の山頂を目指して進んで行きましょう。

霊仙山の山頂

最高点がなぜ山頂でないのかとYUKIが疑問に思ったようなので

そこは丁寧に「色々なんかあるねん」と説明しておきました。

後方で聞いてたシュピさんも納得してくれたようで良かったです。


遠くに見える避難小屋。

ここまででもかなりの体力を消費していることかと思いますので

「見える場所にはたどりつくことができる」と名言で勇気づけておきます笑

避難小屋

こういうのも今までの山ではなかったので新鮮だったようです。

さて、ここより先は僕個人の追加ルートとなるわけですが

道があるのかないのか、尾根沿いをずんずんと進んでいき

頭上も足場も悪く、急な登り下りに体力が削られてスピードも落ちます。


慣れていないYUKIにとっては一気に体力を奪われ

わずかな距離を進むにも結構な時間が必要となってきました。

先に進みながらも様子をうかがっているとかなりきつそう。

途中で山芍薬を見つけてテンションを上げてみるのですが

ちょっと魂が抜けた感じに見えるのは錯覚かしら?笑



山頂付近で心地良い風が吹いていたのとは変わって

気温上昇の無風状態で過酷な状況となってきましたが

なんとか阿弥陀ヶ峰の山頂に到着することができました。

阿弥陀ヶ峰の山頂からは300m程下って折り返してくる予定ですが

疲労の色が強いYUKIには休憩をしてもらうことにして、

シュピさんと供養塔を目指すことにしました。


これがまた踏み跡がなく、激下りしてからの激登り返しでしたので

体力温存で待機してもらっておいて良かったと思いました。


霊仙三蔵の供養塔・阿弥陀堂跡

周りは山芍薬が群生している素敵な空間でした。

まだ蕾の方が多いのでもう少しすれば一気に開花する感じでしょうか。


趣味目的だったのでここへは1人で下りてこようかと思っていましたが

シュピさんが一緒にきてくださって助かりました。

1人なら諦めて直前で引き返すことになっていたと思います。

供養塔を見たあとは、急いで山頂に戻りYUKIと合流。

わずかな時間ですが休憩を入れたことによって少し回復した感じでした。

復路は途中から山道を見つけましたのでそちらから安全に進みます。


谷山はスルーしても良かったのですがせっかくなので登頂。

ただ、短いながらも結構な斜度の登りにちょっと申し訳ない感じ笑

とにかく避難小屋まで戻ればあとはのんびりと進み

最後は下っていくだけとなりますので頑張ってもらいましょう!

といっても、まだまだ激登りが続くわけですけどね。

後方に見えているのは先程登っていた谷山。

最近、体重過多なシュピさんは急な山肌を往復して消費しています笑

激登りを走る姿を見てYUKIが絶句していたのは言うまでもないですね。


少しは見習って一緒に消費をしなければいけないですし

僕もカッコいい姿を見せつけてやりたいところではありますが

饅頭を頬張りながら景色を堪能させていただくことにしましたw


途中で見つけた水たまり。

撮影者の力量によっては超絶映える写真となります。

(シュピーレンスポーツ提供・空中御池)

霊仙神社とお虎ヶ池

お賽銭を入れてお参り。

お虎ヶ池は琵琶湖の形をしているとのことです。


琵琶湖が見える素敵な場所ですが少し霞んで残念。

さぁ、ここからはひたすら下って行くのみです。

内腿がパンプアップし過ぎて痛みに耐えるYUKIちゃん。

ここに向かう車中では今回は限界ぎりぎりまで攻めてもらおうと

話し合っていたのですが、本当にぎりぎりというかちょっと超えてしまったw

それでも達成した後の顔はステキな笑顔でした♪

下山後はシュピさんが用意してくださっていた

大盛りパスタにがっつき、リカバリーで復活!

いつも至れり尽くせりありがとうございます<(_ _*)> 


今回、YUKIにとってはぎりぎりまで攻めた山行となりましたが

元アスリートとはいえ、大学を卒業してから数十年間も運動から遠ざかっていた

50歳前のおっさんがトレーニングもなくここまで動けるのですから

正直、驚異的だと思います。

普通は前半の登りで潰れるなり故障するなりで終わるのではないでしょうか。

これに懲りずにまだまだ一緒に人生を楽しんでいければと思います。


霊仙山はカレンフェルトだけではなく花も楽しめる山なので

これからの季節はおすすめできる山ですね。

ただ、ヤマビルが恐くなければですがw


それでは、Have a nice day!


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